「囚われ姫~星屑は魅惑の花の香に抱かれて~」
アザレア
豊浦組の副長さんがどうしてここに?なんて考える暇なんて与えてくれるはずもなかった。
「大変です、姐御。夕俟さんが…。姐御はこのままで良いんですか?総長のこと、好きなんでしょ?」
顔を背けるあたしに、威煌は更にまくしたてる。
「良いですか、姐御。夕俟さんはヤクザなんです。姐御の知ってる美しく清いだけの世界とは違う、暗くて痛い世界の人間です。姐御がいくら強く願っても夕俟さんが捕まったら会えなくなります。このまま誰も夕俟さんを止めなかったら夕俟さん、姐御を犯したあの男、殺しちゃいますよ?」
「大変です、姐御。夕俟さんが…。姐御はこのままで良いんですか?総長のこと、好きなんでしょ?」
顔を背けるあたしに、威煌は更にまくしたてる。
「良いですか、姐御。夕俟さんはヤクザなんです。姐御の知ってる美しく清いだけの世界とは違う、暗くて痛い世界の人間です。姐御がいくら強く願っても夕俟さんが捕まったら会えなくなります。このまま誰も夕俟さんを止めなかったら夕俟さん、姐御を犯したあの男、殺しちゃいますよ?」