「囚われ姫~星屑は魅惑の花の香に抱かれて~」
(もう一度だけ…)




「もう一度だけ…れたい」




言ってしまってあたしは自分の変化に気付く。
みるみるうちに赤くなっていく顔を抑え、握らせられた自らのバッグを手に駆け出した。




行くあても、行きたいところもなく。
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