「囚われ姫~星屑は魅惑の花の香に抱かれて~」
捨てるなら早く捨てて。
そう願いかけたときだった。




「全く。俺の姫はお転婆なジャスミン姫だな」




降ってきた声に、あたしははっと顔をあげる。
“俺の姫”?汚れてもまだそう言ってくれるの?




ねぇ、神崎さん。
少しは思ってもらえてるって自惚れて良いですか?
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