「囚われ姫~星屑は魅惑の花の香に抱かれて~」
「なぁ、『皆に望まれる子を産みたい』って昼間言ったよな?あれって具体的に『誰の子』を孕みたいって意味だ?言えよ、聞いてやるから」
「んな…。解ってるなら言わない!」
「じゃあ俺も保ってやるよ」




妖しい瞳が光る。
この人は誰よりも解っているのだ。
あたしが「保たれたくない」のだと。




「ゆう…ま様の…お子を」
「もっとはっきり言えよ」
「夕俟様のお子を孕みたい」
「よく出来ました」




あたしを自身のベッドに押し倒し、昼間同様甘く、美しく、淫らにあたしの唇を奪う。

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