孤独な戦士
次の日、学校帰りに少し遠回りして空き家になっている前の家に行った。




門扉の内側にひっそりとそのものは置かれていた。





これでほしいものは手に入った。




母さんから聞かれた時は友達から荷物預かったとだけでも言っておこう。



速足で家に戻り、挨拶もそこそこに自分の部屋にこもって鍵を掛けた。




あいつは今どこにいるんだ?また部屋に閉じこもってるんだろうな。




そんなことを考えながら包み紙を開ける。





中からはナイフが出てきた。





俺は思わず取り落としそうになったがしっかりと柄を握ってみた。




これであいつを消去できる。



何もかも終わらせることができるんだ。


そう思った。


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