孤独な戦士
これで終わりだ。



あいつはもうこの世にいない。




俺は息が上がっていた。





やってしまったという恐怖で足が震える。




もつれる脚を何とか動かして電話を取り警察に電話した。




状況説明をしてる声もイメージ通りだ。




警察が来る前に手袋を外さなければ。



手袋を外しビニール袋に入れ自分の部屋の鍵のかかる引出しにしまい鍵を掛ける。



鍵をポケットにねじ込み、リビングのソファーに座った。




ナイフはどうする?




あいつの体のそばにある。




そのままにしておいた方がいいだろう。





いわゆる現場保持ってやつだな。


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