孤独な戦士
喪失
数分後
警察が来た。
一人の警官が
「君が通報してくれた子だね?名前は…。」
と質問した。
すかさず
「池上崇です。」
と答える。
大丈夫。声は震えてない。
「もう一度状況を説明してくれるかな。」
そう聞いてきた。
「あの…あいつ、じゃなくて兄貴の部屋で将来の話をしていたんです。そしたら突然怒り出して。多分職につかないで部屋にこもるのは嫌だみたいなことを言ったんだと思います。それにカチンと来たんだと思います。で、揉み合っているうちにナイフが刺さってしまったんだと思います。」
これもイメージ通り。
「ふーん。そうか。そのナイフはいつも持ってるのかな?」
「はい。護身用にって思って肌身離さず持ってるんです。」
「家の中でも?」
「はい。突然不審者が入って来た時用です。昔からずっと持ってるんです。いつ襲われても反撃できるように。」
「ふーん。そうか。」
ナイフのことはそれ以上聞かれなかった。
後は形だけの質問をされて、警官は帰っていった。
警察が来た。
一人の警官が
「君が通報してくれた子だね?名前は…。」
と質問した。
すかさず
「池上崇です。」
と答える。
大丈夫。声は震えてない。
「もう一度状況を説明してくれるかな。」
そう聞いてきた。
「あの…あいつ、じゃなくて兄貴の部屋で将来の話をしていたんです。そしたら突然怒り出して。多分職につかないで部屋にこもるのは嫌だみたいなことを言ったんだと思います。それにカチンと来たんだと思います。で、揉み合っているうちにナイフが刺さってしまったんだと思います。」
これもイメージ通り。
「ふーん。そうか。そのナイフはいつも持ってるのかな?」
「はい。護身用にって思って肌身離さず持ってるんです。」
「家の中でも?」
「はい。突然不審者が入って来た時用です。昔からずっと持ってるんです。いつ襲われても反撃できるように。」
「ふーん。そうか。」
ナイフのことはそれ以上聞かれなかった。
後は形だけの質問をされて、警官は帰っていった。