孤独な戦士
雑木林に着いて、地面に座った。




家を出る時に着てきたウィンドブレーカーの内側にそっとナイフを隠し持っていたのだ。





これで自分も終わらせる。





これですべてが終了する。




母さんと陽菜には悲しい思いをさせることだけが心残りだけど。





明日からずっと学校に来なかったら学校のやつらも変に思うだろう。



まあ、それはそれでいいか。




ニュースであいつの事件のことと俺のこのことが流されて。




それでみんな分かるんだ。






いつになく穏やかな気持ちだった。





そして…ついに俺は実行した。
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