パーフェクトティーチャー
「まさか・・・」


どうにか口を聞ける状態まで回復したほたるが言葉を発した。


「氷室先生にあっちの趣味があったなんて全然知らなかった」


「私もだよ。
私も驚いたよ。
山上先生のことはなんとなく知ってたけど・・・」


「えっ!
この写真に一緒に映ってるのって、山上先生なの!?」


「そうだよー。
ほたる、知らなかったの?
前から山上先生には同性愛の噂が絶えなかったじゃん」


机に顔をこすりつけ、愕然とするほたる。


智香が傷口に塩を塗るようにいった。


「ほたるの恋はついに叶わなかったか」


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