パーフェクトティーチャー
「何よそれ!」


ほたるがぴくっと反応する。


「やっぱ図星なんだ」


「図星って・・・何のことよ・・・」


「ほたるは氷室先生のこと、ずっと前から好きなんでしょ?」


「そ、そ、そんなんじゃないよ。
別に好きとかじゃないよ。
あったとしても好きとかじゃなく、単なる憧れ」


「またまたまた。
無理しちゃってあー」


「そうよ。
単なる憧れよ。
いや、憧れでもないな。
担任の先生として少し尊敬してるだけよ。
よく考えてごらんよ。
氷室先生にしっかりしてもらわないと困るのはうちらでしょ。
受験にも関わって来るわけだし・・・」


「はいはい。
やせ我慢する必要ないよ。
もっと素直になりなさいって!
好きなんでしょ?
だからショックなんでしょ?
どうなのよ・・・」


「違うよ!」


ほたるは思わず、智香の手をはたいた。


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