パーフェクトティーチャー
「ダメよ。
ヒントをいったら氷室先生、勘が鋭いからすぐわかっちゃうわよ」


「オレ、そんなに鋭くないよ。
むしろ鈍いほうだよ」


「ええー、そうかしら?」


「うん。
どっちかっていうと鈍感野郎だね」


「確かにそうかもしれないわね。
私の気持ちに気づいてくれてないもんね」


「そんなことないよ」


「えっ、私の気持ち、知ってるの?
気づいてくれてるの?」


「うん。
山上先生がオレのこと好きなの、何となくわかってるつもりだよ」


「キャー、恥ずかしい」


ほたるは前菜のサラダが盛られた上品な皿に、今朝食べたコーンフレークを吐きそうになった。


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