パーフェクトティーチャー
今からファミレスで友達と約束してるのは本当だった。


しかし、相手は男子じゃない。


同じクラスの女子だった。


校門を出て、待ち合わせのファミレスに向かう一本道で、ほたるは何度も何度も目に涙を浮かべた。


氷室にデートだと思われたらどうしよう。


あいつには彼氏がいる。


これからデートをするから急いでたんだ。


そんな風に誤解されるのはイヤだ。


絶対にイヤだ。


なぜなら・・・


ほたるは氷室のことが、好きで好きでたまらなかったからだ。


一方で・・・


『氷室を好きになんかなっちゃいけないんだ』というブレーキも同時に踏んでいた。




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