パーフェクトティーチャー
あれだけ思わせぶりな態度をとってた氷室がなぜ急に、手のひらを返したように山上の求愛にノーを突きつけたんだろう。


十秒ほど頭を捻ったが、考えるのはやめにした。


答えなんて出ないと思ったからだ。


いずれにせよ、山上先生に氷室をとられる心配はなさそうだ。


ほたるはサングラスとマスクをはずすと、氷室と一本遅れの急行で家路に向かった。


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