パーフェクトティーチャー
そしていきなり鋭いことを言ってのけた。


「早い話、あれでしょ・・・
恋してるんでしょ?」


「いやいやいや」


ほたるが激しくかぶりを振る。


美里は手で制した。


「私にはわかるって。
で、相手はたぶん、教師ね」


図星である。


動揺が顔に出たらしく、美里はしてやったりの表情をした。


「やっぱりそうか・・・」


「まだ私、何もいってないよ」


「相手は教師でファイナルアンサー?」


美里が追及の手を緩めない。


ほたるは何と答えていいか迷った。


この際、打ち明けてしまおうか。


いや、それはやはりまずい。


自分の心に永遠にしまっておくべきだ。


二人のほたるはせめぎ合う。




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