パーフェクトティーチャー
「こちらはですねー、ロボットのカタログでございます」


「なるほど。
今流行りのおそうじロボットってわけね」


「はい? おそうじロボ・・・?」


「ええ。
ロボットにお掃除させて、清掃業者に払うお金を浮かせようという考えなんでしょ?」


「いえいえ。
何をおっしゃいます。
掃除用ロボットのカタログではございませんよ」


「あら・・・じゃあ何だというの?」


「教師型ロボットのカタログでございます」


「ねえ武田。
アンタいつからわたしをからかうようになったのよ!」


里中が目をむいてわめく。


「と、と、とんでもございません」


武田はあわてるようにして、顔の前で手を左右に振った。



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