パーフェクトティーチャー
「私はいつだって真剣そのものでございますよ。
理事長、それは神に誓ってもいいです」


「じゃあ、いったい何なのよ！
アンタの狙いをいいなさいよ！」


「はい。申し上げます。
私が情報収集したところですね、その教師型ロボットはかなり性能がいいようなんですよ」


「本当かしら？
わたしにはいかがわしいものにしか見えないけど。
そこんとこ、どうなの？」


「そのことにつながる情報ですが、理事長は昨晩放送されましたテレビをご覧になりましたでしょうか？」


「どんな番組よ。
番組なんてものは山ほどあるでしょうに」


「ドキュメント番組です。
うちのライバル校であるＹ校の教師を特集した番組でございますよ」


「ああ、あれね。
『熱中大陸』とかいう名前の、ドキュメンタリー番組ね」


「その通りです。
てことは、ご覧になったんですね？」


「ええ。
見る気はなかったけど、つけたらたまたまやってたのよ。
なんとなーく目に入っただけよ」



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