パーフェクトティーチャー
「み、み、宮原先生!
そのことなんですが・・・
全部忘れていただけないでしょうか・・・」


「い、いきなり、ど、どういうことなんです?」


「この通りです。
お許しください」


「やめてください。
こんなところでみっともないじゃないですか」


店員と客、客がつれたチワワ、チワワの体にのったノミ、全部の視線が一斉に二人に集まる。


「先生に好意を抱いているようなお話を何度かしてしまいましたが、ボク、どうかしていて・・・
全然先生のこと、好きじゃないんです」


氷室の口調はどんどん細くなり、しまいには消え入りそうだった。


納得できないのは女教師だ。


「何よそれ!
私の気持ちをもてあそんだってことですか!?
ひどいわ!
ひどすぎます!!」




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