パーフェクトティーチャー
ほたるはカエルのようにジャンプすると、カメラマンに飛びかかった。


「何をするんだ」


「そのカメラを貸しなさい! データを消去するのよ!」


ほたるがカメラに手を伸ばす。


しかし、記者が加勢し、1対2の展開になった。


「私も手伝うわ」


今度は真奈美も加わり、2対2に。


だがやはり男の力にはかなわない。


ほたると真奈美はアスファルトにしたたかお尻をぶつけた。


「女優に傷を負わせるなんてアンタたちいい度胸ね。
いいわ。
こうなったら出るとこ出ましょ」


真奈美はあきらめたのか、それとも別の作戦を思いついたのかその場を去ってしまった。


遠くでタクシーを拾う姿がシルエットで映る。


大女優とはいざとなったらあっさり身を引く人種らしい。


やがて・・・


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