パーフェクトティーチャー
「里中理事長!
非常に申しあげにくいんですが、大変なことが判明いたしました」
「いったいどうしたっていうのよ!?」
里中も猫を放り投げ、パソコンまでダッシュした。
緊急事態の予感。
張りつめた空気が豪勢な内装の理事長室を覆った。
経営が右肩上がりになって久しいので、最近はなかった沈滞ムードだ。
武田は恐る恐る告げた。
「なんということでしょう。
同性に対する恋愛感情がオンになっておりました・・・」
「つまりそれってどういうことなの?」
里中が眉間にしわを寄せる。
「早い話がですね・・・
氷室先生が同性に恋心を抱く可能性がゼロじゃないっていうことですよ。
いえ、むしろ、異性よりも同性に興味を抱く設定になっていたということです」
「き、き、気色悪い!
は、は、早く業者を呼んで設定を変えてちょうだい」
「それが無理なんですよ、理事長」
「何でよ!
飛ぶ鳥を落とす勢いの我が校に不可能はないはずよ。
あるはずがない。
どういうことか説明してちょうだいよ!」
非常に申しあげにくいんですが、大変なことが判明いたしました」
「いったいどうしたっていうのよ!?」
里中も猫を放り投げ、パソコンまでダッシュした。
緊急事態の予感。
張りつめた空気が豪勢な内装の理事長室を覆った。
経営が右肩上がりになって久しいので、最近はなかった沈滞ムードだ。
武田は恐る恐る告げた。
「なんということでしょう。
同性に対する恋愛感情がオンになっておりました・・・」
「つまりそれってどういうことなの?」
里中が眉間にしわを寄せる。
「早い話がですね・・・
氷室先生が同性に恋心を抱く可能性がゼロじゃないっていうことですよ。
いえ、むしろ、異性よりも同性に興味を抱く設定になっていたということです」
「き、き、気色悪い!
は、は、早く業者を呼んで設定を変えてちょうだい」
「それが無理なんですよ、理事長」
「何でよ!
飛ぶ鳥を落とす勢いの我が校に不可能はないはずよ。
あるはずがない。
どういうことか説明してちょうだいよ!」