パーフェクトティーチャー
「ねえ。ほたる!」


おもちゃ箱をひっくり返したように騒々しい昼休みの教室。


明太子のおにぎりとタコさんウィンナーを交互に頬張るほたるの背中を誰かが激しくチョップした。


振り向かなくても犯人が誰だかわかる。


クラスメートの桜井智香だった。


さすがはプロ野球選手の娘だけある。


その威力はハンパなく、制服の外からでもチョップ痕が残りそうだった。


「ほたるにもコレ、見てほしいの」


「何よ今度は」


ほたるは最後のウィンナーを咀嚼しながら弁当箱の蓋をする。


女子高は落ち着いて食事もできない。


女子高生という生物はいつも元気が有り余っているのだ。


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