言った者勝ち、でしょ。
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私の目に映る。
繋がれた手。
彼の背中。
すれ違う車。
限りなく黒に近い青色の空。
――――――
―――
「それじゃ、お疲れ」
普段どおり彼と途中まで帰りが一緒になって。
普段どおり別れの挨拶を交わして。
普段どおり、互いに背を向けて歩く。
「待って」
…はずだったんだけど。
「ん?」
呼び止められて振り返れば、もう目の前に彼がいて。
「ちょっと時間ある?」
「時間? って、えっ」
その近さに怯む隙もなく、手をとられたんだ。
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