Marius−マリウス−前編
トニーセンは、ゴーシンが城に上がったばかりの頃、今のゴーシンの立場であった男だった。
「それで、城はどうなんだ?」
「…」
「お前がここに来るって事は、何かあったって事だろお?」
「…」
「ふん、相変わらず強情なやつだな。ま、言いたくなきゃ言わんでもいい」
「…地球と言う星を知ってますか」
「地球?」
「いえ、ご存知ないならいいんです。忘れてください」
「ふん、馬鹿にするな。知ってるさ、マリウスと良く似た星だろ?」
「っ!」
ゴーシンは、思わず、初めてトニーセンの顔を見た。
「それで、城はどうなんだ?」
「…」
「お前がここに来るって事は、何かあったって事だろお?」
「…」
「ふん、相変わらず強情なやつだな。ま、言いたくなきゃ言わんでもいい」
「…地球と言う星を知ってますか」
「地球?」
「いえ、ご存知ないならいいんです。忘れてください」
「ふん、馬鹿にするな。知ってるさ、マリウスと良く似た星だろ?」
「っ!」
ゴーシンは、思わず、初めてトニーセンの顔を見た。