Marius−マリウス−前編
そこに、アツオラと、アファルスが入ってきた。
「遅くなりまして」
と、アツオラ。
「あとは、ダイラルか」
と、ケンペクト。
「…来るかな、ダイラル」
心配そうに呟くアファルス。アツオラは目を閉じて神経を集中させた。
「…もう城内に気配を感じる。心配はいらない」
間もなく、扉が開きダイラルが入ってきた。
「待っていたぞ、ダイラル」
と、ケンペクト。ケンペクトの前に六人が整列した。
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