Marius−マリウス−前編
王の間にいた7人は頭を下げてカツヒデスを迎えた。
「顔を上げてくれ」
そう言いながら、カツヒデスは皆が居る所まで歩み寄り、7人の顔を見渡した。
「…皆、良く集まってくれた」
カツヒデスは、僅かに頭を下げた。
「カツヒデス様。我々は、自分たちに与えられた使命を果たす為に集まった者。カツヒデス様がそのようにされる必要はございません」
ケンペクトがカツヒデスの前で方膝を付き、頭を下げ、他の6人もケンペクトに続いて方膝を付き頭を下げた。
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