Marius−マリウス−前編
「すまない。余計な気を使わせてしまったな。膝を上げてくれ」
「はっ」
カツヒデスの言葉に7人は立ち上がる。
その時、扉が開き、ニシキアス、ケンヴァンダー、バンデント、そしてマディオスが入って来た。
カツヒデス、ケンペクトを始め、皆、緊張の面持ちで4人を迎える。
マディオスは、ダイラルの横を通り過ぎる際、ダイラルの肩に手を掛けて力を込めた。
「っ!」
不意の出来事にダイラルは、驚いて通り過ぎたマディオスの後ろ姿を見つめた。

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