百鬼夜行の主
第三章 闇の中に
翌日の深夜―
相変わらず雑魚妖怪ばかりを倒す毎晩だ。
「相変わらず雑魚が多いな…」
『そうですね…』
鬼灯を盗み見る。頬に汗が一筋伝っているだけで特には怪我はないみたいだ。
そして、普通にカッコイイ。
『俺の顔に何かついてます?』
私はハッとして顔をそらした。…今見とれてた?
『主様、お顔が赤いですが…大丈夫ですか?』
「何でもない!何でもないから!!いたって健康だから!!」
…鬼灯は何とも思ってないのか…?