【完結】俺様吸血鬼(バンパイア)に恋しました。
10・吸血鬼(バンパイア)が守るもの。
でも仕方ねぇ。
アイツにも本当の俺を正体を見てもらうか。
「っ、さく……らぎ……ダメッ……!!」
「っ!?」
アイツは傷だらけのカラダで俺を見ていた。
「ぜっ、たいに……ダメッ……あたしは、だいじょ、ぶ……だから……」
「でもお前、ボロボロじゃねぇか!!そんなんで大丈夫なわけねぇだろうが!!なに言ってんだよ!!」
「さく、らぎ……アンタは……アンタだけは、死んだら……ダメだよ」
「なに言ってんだよ!!お前は俺が守るって言ったじゃねぇかよ!!」
「―――フッ。この女もしょせんは人間だ。やはりここまでだな」