【完結】俺様吸血鬼(バンパイア)に恋しました。
そう言って怪しげに、笑った。
「………いい加減にして。なんなの、さっきから」
その眼はまるで………。
ーーーーーあたしをわざと挑発してるみたいに感じた。
「言ったろ。これは命令だ。お前はもう俺から逃げることはできないよ?」
「アンタ………なに、訳の分からないこと言ってんの……?」
「この部屋はお前の部屋だ。……俺とお前の、ふたりだけの空間だ。いいだろ?」
その言葉を聞いた瞬間に、体がゾクッとした。
その頬に触れられる度に、ゾクッとして鳥肌が立つ。
「……お願いだから、ここからだして」
「ダメだ」
「どうして……?あたしは人間よ?吸血鬼じゃない!!なのになんでそんなことするの!?」