【完結】俺様吸血鬼(バンパイア)に恋しました。
「……やはり、キレイな体をしている」
「っ………イヤッ………」
首筋にキスをされて、体がゾクッとする。
震えが止まらない。
「……怖いのか?安心しろ。大事な君に、手荒なマネはしない」
その言葉でさえ、恐怖と悲しみで支配される。
こんなことを望んでいない。
望むわけない。
「……………」
「……その目、ゾクゾクするね。早く続きをしようか」
今度はあたしのスカートの中に手が伸びた。
あたしは目を閉じて、忘れようとした。
………恐怖で支配されている今、抵抗なんてできない。
そんなことしたら、アイツの怒りを生むだけ。
もう下手なことはできない。
アイツの言いなりになるしかない。