【完結】俺様吸血鬼(バンパイア)に恋しました。
「………っ………」
愛おしそうに、あたしの太ももを撫でるアイツの手は、支配されているというまるで警告みたいだった。
「………細くてキレイな足だ。本当にいい女だ、お前は」
太ももを撫でながら、怪しい笑みでそう言うと、あたしの下着に手を伸ばした。
ーーーーーーその時。
「やめろっ!!真琴に手を出すな………!!」
部屋のドアが勢い良く開いて、血相を変えた桜木が入ってきた。
その顔は、怒り狂いそうなくらいだった。
「桜木………!!」
「おいおい。今いいところだったんだから、邪魔するなよ」
「ふざけんじゃねぇ!!コイツに手ぇだしたら、俺が許さねぇ………!!」
桜木が、アイツの胸ぐらをつかむ。