【完結】俺様吸血鬼(バンパイア)に恋しました。





「………っ………」




愛おしそうに、あたしの太ももを撫でるアイツの手は、支配されているというまるで警告みたいだった。




「………細くてキレイな足だ。本当にいい女だ、お前は」



太ももを撫でながら、怪しい笑みでそう言うと、あたしの下着に手を伸ばした。
ーーーーーーその時。




「やめろっ!!真琴に手を出すな………!!」



部屋のドアが勢い良く開いて、血相を変えた桜木が入ってきた。
その顔は、怒り狂いそうなくらいだった。




「桜木………!!」


「おいおい。今いいところだったんだから、邪魔するなよ」


「ふざけんじゃねぇ!!コイツに手ぇだしたら、俺が許さねぇ………!!」



桜木が、アイツの胸ぐらをつかむ。




< 262 / 329 >

この作品をシェア

pagetop