【完結】俺様吸血鬼(バンパイア)に恋しました。
「……やっぱり、俺が吸血鬼だからか?」
「吸血鬼の子供なんて、産むなって……そう、言われた……」
「…………」
「ごめんな……真琴」
桜木は優しくあたしを抱きしめてくれた。
「………」
「……こんなふうに辛い思い……させてごめん」
「……あたし、別れるなんて、やだ……。やだよ……」
「……真琴、お腹の子、堕ろそう」
「えっ……?なんで……!?」
「お前のために言ってるんだ。こんなふうに……」
「……イヤッ!!」
「真琴……?」
「あたしは……あたしはこの子を、産みたいよ……」
「っ!? 何言ってんだ!!そんなことしたら……!」
「この子の母親はあたしなの!!……あたしはこの子を産みたい……!! この子には、あたししかいないの……」