【完結】俺様吸血鬼(バンパイア)に恋しました。





「……さく、らぎ……」





真剣な眼差しで見つめられて、そしてまた、お互いに深くキスをした。その気持ちを確かめ合うように、深く深く……。



そして桜木の背中をぎゅっと掴んだとき、離れたくと、そう思ってしまった……。




「……ちゃんと、俺からも言いたい。俺の、本当の気持ち……お前の、母さんに」


「……でも……」


「認めてもらえないんだったら、認めてもらえるまで。……何度だって、お前の家に行く」




そこまで、あたしにしてくれる理由は、なんなんだろうか。
吸血鬼でもない、フツーの人間のあたしに、なんで桜木がそこまでしてくれるのか。



「……なんで?なんで、そこまで……あたしは、吸血鬼じゃないのに……」


「違う!そんなこと関係ない。俺にとってお前は、゙大事な人゙だから」





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