【完結】俺様吸血鬼(バンパイア)に恋しました。
22.一緒に生きていきたい。
「……ありがとう」
あたしの大好きな人。
吸血鬼だっていい。
人間じゃなくてもいい。
あたしが本当に生きたいと思う相手。
一緒に生き抜いて生きたいと、そう思える相手なのだ。
その日の夜、あたしはまたお母さんと話そうと思い、リビングへと行った。
「………お母さん、あのね、あたし」
「言ったでしょ、認めないわよ」
「お母さん………」
「あなたにもしものことがあったら、お母さん、悲しいの。あなたにもしものことがあったとき、お母さんはあなたを守れないのよ?」
お母さんの声は、とても低くて怖かった。
だけど……震えてるようにも、感じた。
「………お母さん」
「お願いよ、真琴。分かってちょうだい」