【完結】俺様吸血鬼(バンパイア)に恋しました。





「……あなたは、この家に住みなさい」



「はい。……え?」



「え、お母さん………?」




「吸血鬼の子供だなんて本当は、認めたくないわ。……だけど、危険があった時に真琴やお腹の子を、守る人が居ないと困るのよ。うちは母子家庭で、父親がいないのよ。……だから、あなたがこの家に一緒に住むっていうのなら、あなたたちのこと、認めてあげてもいいわ」





「はい!……ありがとうございます。この家に住みます。何かあったら、お母さんのことも守りますから、俺」


「……ただし、あなたが吸血鬼だということは伏せておきなさい。厄介なことになったら、大変だから。真琴や子供に何かあったら、わたしが困るのよ」



「はい。分かっています」




こうして、俺が真琴の家に住むことを条件に、俺たちは認めてもらうことができた。
……よかった、本当に。





< 303 / 329 >

この作品をシェア

pagetop