【完結】俺様吸血鬼(バンパイア)に恋しました。
「……ただいま」
「真琴、おかえり」
「うん。ただいま」
「体、大丈夫か?」
「うん。大丈夫……」
「ムリするな。お前一人の体じゃないんだから」
「ありがとう」
お腹の子が大きくなるたびに、動いたりする。
その鼓動を感じるたびに、この子が生きているんだと、すごく感じる。
「……あっ」
「どうした?」
「今、赤ちゃん動いた……」
お腹の子が、あたしのお腹を蹴るのが分かった。
それを感じると、なんだか嬉しくなる。
「……もうすぐ、産まれるんだな」
「そうだね。……楽しみだけど、ちょっと不安」
「大丈夫。俺が付いてる。……あと、お前の母さんも」