KISS

「で、どっちから言ったのっ」


今日は桜の入ってる華道部が休みだったので、あたしたちはスタバでのんびり過ごしていた。


ちなみに龍と巧はいない。


『男子禁制!』


と、桜が言ったから。


「・・・巧かな」


桜の視線があまりにも熱くて、あたしはフラペチーノに目線を落とした。


「雪宮くん、やっと言ったのか〜」


「はあ?」


下げかけた視線を桜に戻した。


「態度出まくってたし」


桜が苦笑して肩を竦める。


・・・態度出てたのか、あれは?


あたしが見てる巧は、いつも余裕のある巧だけ。


・・・本当に相手を見ていないのは、あたしかもしれない。


「態度とかわかんない・・・」
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