夏の君を
「…おうアカリ!と、荒木?」


本当にバッドすぎてある意味ナイスなタイミングで素振りをしようと外にでてきた恭弥。



さっきの会話は聞こえてなかったみたい。




「丁度良かった。恭弥、お前アカリちゃんと付き合ってんのか?」



それまで優しかった恭弥の顔が一気に急変した。


「付き合ってねぇよ」




「じゃあ俺がアカリちゃんもらっていいよな?」



「それを止める権利も何も俺にはない。…だけど、アカリの気持ちも考えてやれよ。」




恭弥はそれだけ言うと、素振りもせずに家に入ってしまった。


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