夏の君を
次の日はすごい晴天で、昨日の雨が嘘のようだった。



今日は早速、お父さんが差し入れを持ってくるらしい。


放課後、恭弥にいうと、


「マジかよ!今日ヘマできねぇな!」


と、ずいぶん緊張していた。

無理もない。


今までスイングのフォームから、投手から見た捕手など、こと細かく恭に教えたのはうちのお父さんだから。



「ようアカリ!お、恭弥!」



早速来た。


「ちわっ!」


「ちわっ!」


「ちわっ!」



部員とすれ違うと挨拶されまくってるお父さん。



マジ恥ずかしい。



「あーさーくーらっ!」



何も知らない浅倉先生はびっくり。



「柳井?」


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