夏の君を
「アカリ、お前あのチームが甲子園に行ったらベンチでスコア書くって本当か?」
帰り道。
今日は一人多い。
「うん。頼まれた。」
「あれな、断ったからな。」
え…?
あたしより先に、恭弥が反応してた。
「なんでですか?」
「なんでってお前、アカリは部外者だぞ?」
部外者がベンチに座ってスコアを書く。
確かにおかしい。
そう、あたしはマネージャーでも部員でもなんでもない。
…ただの見物人。
アルプススタンドで十分なんだ。
そう思うと、なんか悔しくて、悲しくて、なんでマネージャーやらなかったんだろうって今さら後悔する。
「うん。わかった。」
ベンチに入れるなんて、夢のまた夢。
あたしの目的は恭弥が甲子園に行くこと。
それだけ。
帰り道。
今日は一人多い。
「うん。頼まれた。」
「あれな、断ったからな。」
え…?
あたしより先に、恭弥が反応してた。
「なんでですか?」
「なんでってお前、アカリは部外者だぞ?」
部外者がベンチに座ってスコアを書く。
確かにおかしい。
そう、あたしはマネージャーでも部員でもなんでもない。
…ただの見物人。
アルプススタンドで十分なんだ。
そう思うと、なんか悔しくて、悲しくて、なんでマネージャーやらなかったんだろうって今さら後悔する。
「うん。わかった。」
ベンチに入れるなんて、夢のまた夢。
あたしの目的は恭弥が甲子園に行くこと。
それだけ。