夏の君を
「恭弥、次勝てばベスト16だね。」



ベスト16なんて興味ないけど。


「ベスト16なんて関係ない。俺は甲子園しか見えてないからな。」




「そうだね。」




家に着くとお父さんがもう仕事から帰ってきていた。

「ただいま。」


お母さんは凄い巨人ファン。
追っかけで、家にいないことはしょっちゅう。


部屋一面がオレンジ色なくらいの熱狂ぶりで、今日も試合を見に行くらしく、オレンジ色のTシャツで晩ご飯を作っていた。



「おかえり〜!恭くんどうだった?」



「勝ったよ。」



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