夏の君を
「あの…アカリさんですか?」


池上さんは少しあたしをにらみつけるようにたずねる。


「うん…そうだけど、」



あたしは何かしたっけ?と思いながらも、あまりに綺麗すぎる池上さんの顔をガン見。


いいな鈴木くん。


「昨日、武士と何しゃべってた?今日記念日なのにメールもこないしあってもないし。アカリさん、昨日武士としゃべってましたよね?」


ああ、昨日のことか。


「何もないです。」


「ふざけないで!あたし見たんだから!アカリさんの顔を見てデレデレしてる武士を!」



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