夏の君を
軽く修羅場になっている廊下に、問題の元凶が走ってきた。


「おい、百合枝!」


うれしそうに赤い紙袋を持っている鈴木くん。


「武士…」



「あれ…アカリちゃんなんでいるの?」



「武士昨日アカリさんと何話してたの?」



「それは…」



うつむいてしまった鈴木くん。



「今日記念日なんでしょ?女の子って記念日に何もらったら喜ぶか聞かれただけだよ。」



< 45 / 54 >

この作品をシェア

pagetop