夏の君を
「お前本当好きだな。野球」
帰り道、あたしはいつも恭弥と帰る。
いつも九時に終わる練習を最後まで見て、暗くなるからって恭弥が送ってくれるのだ。
「恭弥に言われたくないよ。」
「まあな。お前にはまだまだ負けねぇよ。」
焼けた肌に坊主頭。
どこからどう見ても野球部な恭弥は、キャッチャー。
「そういえば浅倉先生が甲子園に行ったらあたしにスコア書かせてくれるんだって」
「よかったじゃん!お前甲子園球場のベンチに座りたいっていってたもんな。」
「だからさ…」
「わーってるよ。ぜってぇー甲子園連れてってやっかんな。」
恭弥はあたしの頭に優しく手をおいた。
帰り道、あたしはいつも恭弥と帰る。
いつも九時に終わる練習を最後まで見て、暗くなるからって恭弥が送ってくれるのだ。
「恭弥に言われたくないよ。」
「まあな。お前にはまだまだ負けねぇよ。」
焼けた肌に坊主頭。
どこからどう見ても野球部な恭弥は、キャッチャー。
「そういえば浅倉先生が甲子園に行ったらあたしにスコア書かせてくれるんだって」
「よかったじゃん!お前甲子園球場のベンチに座りたいっていってたもんな。」
「だからさ…」
「わーってるよ。ぜってぇー甲子園連れてってやっかんな。」
恭弥はあたしの頭に優しく手をおいた。