『恋人代行 』 ① 媚薬の口づけ
キャ―――――――ァッ!!
何!? その笑顔!!
超―――――絶にカッコイイんですけど!
きっとこんな笑顔を向けられたら、どんな女の子でもコロッと落ちちゃうよね?
葛城さんは優雅にコーヒーを飲んでる。
その姿もカッコ良くて…
周りのテーブルの女性客や店員さんがずーっと見てるし。
まぁ、そんなこと思ってる私もその1人なんだけど。
「じゃあ、どんなやり方がいいとか、いつがいいとか。詳しく決めたら連絡ちょうだい?コレ、俺の連絡先だから」
葛城さんは連絡先が明記してある紙を差し出した。
紙に目を向けると…
字まで綺麗なの………。
ホント、こんな完璧な人…人間界にいたんだぁ。
私は差し出された紙を受取り
「はい、近いうちにご連絡致します」
そう…答えて……。
葛城さんと店前で別れた。