『恋人代行 』 ① 媚薬の口づけ
「じゃあ、超ラブラブ写真撮影会と参りますか?」
「お願いします!!」
潤くんは私の元へ笑顔で歩み寄って。
潤くんが私の後ろから
……私を包み込むように。
私は潤くんの胸に背中を預ける形で。
「じゃあ、撮るよ?」
「ん~」
―――――――カシャッ。
潤くんが私の頭に頬をつけて…
長い腕を伸ばして撮ってくれたラブラブ写真。
思った以上にラブラブに映ってて
思わず恥ずかしくなる。
「ん、結構イケてる」
「……そうだね/////」
ヤダ……何、意識してんの?
これはお芝居なのに…。
けれど、こんな超絶イケメンとラブラブ写真だなんて。
「葵、あっちでも撮ろうぜ?」
「あっ……うん////////」
潤くんに手を握られ、
紅くなる頬を隠しながら
彼の背中を見つめて
少し小走り気味に。
情緒ある日本庭園に魅了されてか、
心も身体も何もかも……。
繋がれた彼の手から
ほど良い温もりを感じて…