『恋人代行 』  ① 媚薬の口づけ


「ホント?」

「ん、こっち」


俺は手招きをして寝室へ。


「えっ?」


彼女は露天風呂へ到達する前に

寝室のベッドを見て固まった。



………だよな?

俺も固まった。



俺は何もなかったかのように、

寝室の奥の扉を開けた。



「葵、露天風呂こっち」


如何にもベッドなど気にしてない風を装って。

彼女の手を引き寝室の外へ。



「うわぁ~ステキ~!!」



内庭と共に露天風呂が。

その小さな日本庭園・内庭に

姉貴の爆弾…月見酒の用意が。



「あっ……」


彼女は酒の用意に気付いてしまった。

そりゃあ、驚くよな…。

俺だってやり過ぎだと思うし。



「じ、潤くん…もしかして、お風呂に入りながら写真を撮ろうとか言わないよね?」

「へ?……フッ、撮りたいの?」

「まっ、まさか!!///////」

「俺はいいけど?」

「じ、冗談はやめて///////」


真っ赤な葵は可愛らしいな。


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