『恋人代行 』 ① 媚薬の口づけ
ヤバいって……そこは……。
彼女は俺の肌に寄り添ってニコニコと。
能天気に笑顔を振りまきやがって。
はぁ~~
神様、俺はどうしたらいいのでしょう?
深いため息を零すと、
「潤くん?」
「んッ?!」
俺の胡坐の上に座る彼女を見下ろすと、
「ため息零すと倖せが逃げちゃうよ~?」
「んーッんッー」
「ねぇ?めぇ~よ?」
そう言って俺の口を両手で押さえて。
「んーんー」
俺は小さく何度か頷いた。
すると、
「いい子、いい子」
少し背伸びをするみたいに手を伸ばして
俺の頭を撫で始めた。
その時―――、
上げた手をそのまま肩に掛け
首にしがみ付く彼女。
俺は突然の行動に身動きが取れない。
すると、