『恋人代行 』 ① 媚薬の口づけ
「……ごめんね~?」
「……ん?」
「亘の件……迷惑いっぱいかけちゃって~」
「別にいいよ、仕事だし」
「でも~、断る事も出来たでしょ~?」
「んー、姉貴の知り合いだったしな」
「だからだよ~……ごめんね~?」
彼女は今までの経緯を申し訳なく思っているようだ。
俺的には姉貴が面白がってるとしか思えねぇけど。
彼女にとったら、悩みの種なんだろうな。
「俺で良ければ何でも言えよ?」
「あっ、ありがとう~/////」
彼女は顔を上げ、
目にいっぱいの涙を浮かべ
お酒のせいか
頬をほんのり桜色に染めて
ヤバいほどの笑顔を見せる。
俺は………。
彼女の腰を抱き寄せ、
もう片方の手で顎を持ち上げ
そっと唇を重ねた。