『恋人代行 』 ① 媚薬の口づけ
真っ赤になる彼女を目の前に安堵した。
助かったぁ~。
彼女がこう出て来るとは思わなかったな。
「これでおあいこな?」
「………はい」
「けど、次あぁなったら…」
「なったら?」
「途中で止めたりしないから」
「ッ!!/////////」
目を見開き硬直する彼女。
まぁ、これくらい言っとけば
暫くは懲りて飲まないだろ。
俺としては
甘えられるのは悪くないが、
姉貴に殺されかねない。
マジでヤバいからな。
「潤くん、コレ…写真に写るかなぁ?」
「ん?」
彼女が首元を押さえている。
「ん~ラブラブな恋人同士ならいいんじゃねぇ?」
「あっ……」
「あった方がよりそれっぽく見えるよ」
「……そうかも」
「だろ?」
2人でプッと笑い出す。
彼女が天然系で助かった。
マジでどうするか悩んだし。
「ん、じゃあ本館に朝食取りに行くか?」
「あっ、はい!!」
立ち上がると
「潤くん!!カメラ忘れてる」
「あっ…」
俺らは本当の恋人のように
姉貴の依頼書通り
超ラブラブで……。