『恋人代行 』 ① 媚薬の口づけ
「おっ……おはよ/////」
「ん?……起きるの?」
「はい////出来れば////」
「ん」
「えっ?んッ?!/////」
俺は“起きる”という彼女を離したくなくて
さらにギュッと抱きしめた。
少しして……
「ん、いいよ」
俺は何食わぬ顔で彼女から腕を離した。
すると―――――、
「あ、あの……潤くん」
「ん?」
「ど、どうして……こんな風になってたの?」
「………」
どうしてって、
抱き締めたかったからに決まってんだけど。
「も、もしかして……私、またやらかしたの?」
「ん?」
「寝てる潤くんに抱きついた?」
「………」
「そうなの?」
葵は自分が何かしたと思ってる。
その発想……可愛いな。
俺は自分の心を誤魔化すように…
「んー……んー……」
考え込む素振りを。